【おすすめ書籍】「第3版 ほったらかし投資術」年6%で20年運用したら1億円に

米国株は、まだ予断を許さない状況です。

米国10年債は、2.7まで落ち着いてきたものの、

VIX指数が28。いつまた30を超えてきてもいいように心の準備はしてあります。

一般人は、株式相場の底なんて当てられるはずもなく、黙ってインデックス積み立てを続けるのみです。

なんなら、Fear&Greed Indexも25を大きくわりこんでいますので、教育資金の積立額を増やしてみました。

【教育資金】2022年5月~積立額を増額してみました~

そんな中、「第3版 ほったらかし投資術」を読みました。

前作の「全面改訂 ほったらかし投資術」も出た当初すぐに購入し読みましたので、第3版はもう大丈夫かなと思っていたのですが

レビューを見ていたところ、前作とはずいぶんと内容が異なる様子。

それならば読んでみようということでさっそく購入し読んでみたところ、前作との違い、第3版を読むメリットなど、資産運用に役立つところが色々ありましたので

ここに書いておきたいと思います。

「第3版 ほったらかし投資術」を購入するか迷っている方のお役にたてればなによりです。

「第3版 ほったらかし投資術」を購入するに至った理由。

わたしは、インデックス積み立て投資をコアにしています。

老後資金の確保として

・iDeCo

・つみたてNISA

教育資金の確保として

・ジュニアNISA

などをしていますので、インデックス積み立て投資の本はどうしても読みたくなってしまうのです。

自分のやり方は間違っていないか、このまま続けても大丈夫なのか。

時折、確認しながら資産運用の道を進んでいきたい。

20年というそこそこ長い期間資産運用を続けてきましたが、私にとってはこういう確認作業はとても大切です。

世の中には様々な投資方法が溢れており、魅力的な商品がどんどん出てきますので

自分なりの基本方針やコアの部分を崩さずに、自分で決めた投資方法を貫くことはなかなか大変なことだなといつも感じています。

だからこそ、

これは読んでおこう!とピンときたインデックス投資本は読むように心掛けることで

基本方針から大きくブレることなく、落ち着いた資産運用の道を継続することができているのかもしれません。

「第3版 ほったらかし投資術」を読むメリット。

人生をより自由にするために、資産形成をするわけですが

この本を読んでいると、資産形成にかける手間とコストをできるかぎり排除して

人生をより良くすることに時間とエネルギーとお金をあてましょう!

という著者たちの熱い想いが伝わってきます。

これには本当に同感です。

わたしは、好きな時に、好きなことを、好きなだけするために資産運用をせっせと続けているわけですが、

長い期間資産運用を続けている中では様々なことが起こります。

なんで資産運用をやっているんだっけ?となってしまったとき、

・人生を楽しむために

・より効率的な資産運用の方法を

・個別具体的に

説得力満載で示してくれる貴重な一冊が本棚に存在しているということは、今後の資産運用に大きな影響を与えてくれると感じています。

この本の著者の一人である水瀬さんは、年換算収益率6%で20年運用して1億円を作ることに成功されています。

いや、これって本当にすごいことなんですよ。

20年運用しても1億円に達するのには、それ相応の努力・忍耐力が試されることになるからです。

わたしは、とてもじゃないですが1億円には到達できていません。

その原因としてはいろいろ考えられますが、

・資産運用初期の段階で、インデックス投資以外にもチャレンジしていた。

・妊娠、出産、子育てに追われ、入金力を拡大できなかった。

このあたりに集約できるように思います。

資産運用の初期のころは、自分にとって何が一番心地よく続けられる投資方法になるのかがわからず、様々なことにチャレンジしていました。

自分のお給料の一部ですので少額なのですが、ここで小さな失敗を繰り返したことで、現在も継続しているインデックス投資にたどり着くことができました。

ですので、私の考え方としては、初期段階でいろいろな投資法にチャレンジし、小さな失敗を経験することは大事なことだと思っています。

後々思い返せば小さな失敗をして次に活かすことは必要なことでしたので、自分を納得させる、腹落ちさせるという観点においてはむしろ良いことだと思っています。

また、インデックス投資において入金力というのは、大きな意味を持つことだとひしひしと感じています。

たとえ同じインデックス投資を、同じ期間継続してとしても、入金力の違いで数十年後に大きな差になってしまうからです。

その人その人によって幸せの形が違うように、生活は大きく異なりますので、入金力最優先というのは難しいかもしれません。

ただ、月々コツコツと入金力を少額でもいいので上げれるときに上げておく。

資金的に厳しい時期は、月々の積立額を減額したっていい。

資産の泉に流れていく川を太くしたり細くしたりしながらでも続けていくことが大切だなと感じています。

なんて素敵な言葉なのでしょう。

ある方が、この投信を例えた言葉なのだそう。

・eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)

この書籍が推す、この投信がインデックス投資のファイナルアンサー。

世界には、米国のような大国もあり、新興国のような小さな国もありますので

それを平均に算出するのではなく、国の大小を反映して計算してくれる「時価総額加重平均」で自動的にリバランスしてくれます。

コスト面でも、運用管理費用は年率0.1144%、信託財産留保額(ファンドを解約するときにかかるコスト)もなし。

また、大きなポイントとなる純資産総額も5000億円以上で申し分なく潤沢です。

この投信を、iDeCoやつみたてNISAなどの税制上有利な制度を活用して、積み立てていこうというのがこの本の大まかな主旨です。

この考え方には大賛成です。

というか、すでに積み立てを実行しています。

この投信は、我が家のつみたてNISA・ジュニアNISA・老後資金積み立て・教育資金積み立てで存分に活躍してくれています。

ジュニアNISAは、2024年以降は払い出しができるようになりましたので、資金拘束されることがなくなり使い勝手がよくなり、今年から始めたのですが

今年のような年初から乱高下が続く難しい相場においても、この投信はきちんとプラスを出してくれている頼もしい相棒です。

【ジュニアNISA】2022年5月~毎日積立を2か月継続してみました~

前作、「全面改訂 ほったらかし投資術」との違い。

わたしが、「第3版 ほったらかし投資術」と「全面改訂 ほったらかし投資術」両方を読んでみて

ここは前作と変えてきたなと感じるところをお伝えしたいと思います。

1,下落相場に直面した時、売らないという選択ができるようになるテクニック

「全面改訂 ほったらかし投資術」を購入した1番の理由はココでした。

大きな下落相場に直面した時、人は不安に駆られファンドを売りたくなります。

どんなにコツコツと地道に積み立ててきたファンドであっても、です。

じつは、私はリーマンショック時に一度だけ積み立て設定を停止してしまったことがあるのです。

地味だけど、でも自分なりに勉強し、納得し、コツコツと積み立ててきた大事な資産がみるみるうちに溶けていく様は本当につらいもの。

リーマンショックは、わたしが投資をはじめて、初めて直面した大きな下落相場でした。

もう、どうしていいのかわからないんですよね。

周りに資産運用を勉強している友人や親族はおらず、投資のことに関しては自分で考えてひとりで決めていくしかありませんでした。

「ほったらかし投資術」のように心の支えになってくれる本も投資仲間もいない状況は、20代だった私には堪えました。

もう、積み立て設定を停止する以外の方法が思いつかないくらいに。

だからこそ、いま、積み立て投資を始めたばかりの方で、今回のような下落相場に耐えきれていないような方には読んでもらいたい1冊です。

下落相場に耐えるテクニックは1つだけではありません。

いくつも掲載されていますので、自分に腹落ちする方法を選んで、滝から落ちるように資産が溶けていく下落相場に直面するたびに、この本を読みなおして実行するだけでいいと思います。

2,ボーグルヘッズの10則

「第3版 ほったらかし投資術」には、ボーグルヘッズの10則という、資産運用を継続していくには欠かせない考え方が掲載されています。

ボーグル氏は、著書「波乱の時代の幸福論」の中で幸福の要素を3つ挙げています。

・自分の人生を自分で決められる。(自主性)

・親しい人たちと良い関係でいられる。(関係性)

・与えられた能力や自分で獲得した能力を活かし、学ぶ努力を続け、人の役に立つ。(能力の活かし方)

どれも素晴らしい考え方ですよね。

人生を楽しみながら、少しずつでも学んでいきたいエッセンスだと思います。

このボーグル氏の考え方に啓発された個人投資家の集団であるボーグルヘッズが、ボーグル氏の言葉に基づいてまとめた10項目の投資哲学が、『ボーグルヘッズの10則』です。

その中でも、わたしが資産運用において常日頃から気を付けていることとかなり近い項目があり、資産運用を続ける上でとても安心感を得られましたので、ここで少しご紹介したいと思います。

②早くから、かつ定期的に投資する仕組みをつくる。

長期にわたり複利効果を得るために、少しでも早く投資を始めること。

収入の2割程度から出発するのが適している。

⑨シンプルに投資する。

1本で全世界株式に投資できるインデックスファンドに投資する。

リバランスの手間を簡素化し、大切なことに時間を多く使う。

⑩航路を守る。

大きな下落相場や、魅力的な金融商品が次々に出てくるなど気を散らす要素はありますが、航路を守り、粛々と続ける。

どれも私の大好きな考え方です。

ボーグルヘッズの10則は、これ以外にも大変役立つ教えが込められていますので、ご興味のある方は読んでみてください。

「全面改訂 ほったらかし投資術」の方は、書籍で読み、Audibleでも聴きましたが

わたしは、どちらかというとAudibleで聴いた方が頭に内容が入りやすかったです。(Audible版は¥0で聴けます。)

Audible

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