「生きかたのルール」とは?
この本は、明治大学の教授である齋藤孝先生が書かれた子供向けの本なのですが
我が家のこども用に購入してみたところ、大人が読んでも大変考えさせられる内容でした。
また、資産運用を長期で継続していくうえで、とても参考になると感じた文言が多かったので
このブログでご紹介させていただくとともに
自分への戒めにしようと思っています。
この本の中には、強くしなやかに生きるためのヒントがちりばめられています。
その中でも、昨今の下落相場で心をかき乱されている資産運用の初心者の方々の心の支えになるような、
また20年前の投資を始めて間もない自分に教えておきたいと思う言葉をいくつかピックアップしてみたいと思います。
迷いや不安があっても自分で決める。
この考えは、資産運用を長期にわたって継続していくうえで基盤となる考え方だと思っています。
よく、ネット上やツイッター上で「○○という銘柄で大きな利益を得た!」とか
「インデックス投資をちびちびやるくらいなら、個別銘柄に資金のほとんどをつっこんで大きく儲けないと投資してる意味ないじゃん!」
など、なかなかハードな意見を見かけることがあります。
もしこの意見に賛同するなら、しても良いと思います。
「いつも大きく儲けている誰々さんが買った銘柄だからきっと大きく価格がハネるはず。」
「ネット上の人物が教えてくれた銘柄じゃ安心できないけど、羽振りのいい友人が教えてくれた銘柄ならきっと大丈夫。」
このような投資の仕方をしていて、毎回うまくいくというのは稀で
他人の意見や運だけでうまくいっても、結局はあとで苦労してしまうのです。
自分なりのペースでいいから、実力をつけていく努力を少しだけしてみる。
長期投資をしていると、これって失敗だったかな・・と思うようなことは必ずあります。
そのあとが大切なんですよね。
わからないなりにも自分で考えて納得して、やってみようと始めた投資であれば
仮に失敗だったとしても、次にフィードバックできます。
結果を参考にして修正し、自分にとって適切な仕組みづくりに活用する。
この繰り返しが本当に重要です。
わたしは、インデックス投信の長期積み立てをコアに、高配当株投資をサテライトとして継続していますが
長年インデックス投資を続けてきたおかげで、そこで得た山あり谷ありの様々な経験や、その時に感じた心の揺れが
あとあと始めた高配当株投資に大変役立っていると感じています。
「変わらないものなんて何もない」と覚えておく。
時間は止まることなく流れ続けるし、世の中は目まぐるしく変化し続ける。
今は全米株式が全盛期であっても、10年後は新興国株式が大きく花開いている時代かもしれない。
ましてや20年後、30年後の世界なんて、誰にも読むことはできません。
米国の巨大企業に投資資金を全力投球して、いまは正解かもしれない。
でも30年後はその企業が存在しているのかどうか絶対はありません。
だからこそ、全世界株式インデックスファンドをコアにして淡々と積み立てる。
いったん設定してしまえば、その後に設定をさわる必要もないし、
むしろ忘れているくらいの方が存分にのびのびと成長してくれます。
資産運用において最も利益を得やすい人は、完全に投資したことを忘れていた人orすでに天国に召されていた人なんですって。
だったら、確認作業も10年に1度くらいでいいのでは?と思う今日この頃です。
全世界にまんべんなく投資しておけば、予想だにしなかった国や企業が数十年後に大きく台頭していたとしても、嬉しい予想外になり、ありがたく恩恵を受けることができます。
その分、サテライトは毎月の投資資金の数割で自由に楽しんだらいいのではないでしょうか(^^)
お金を大切にしながら、お金に振り回されない人になる。
生きていくために、お金は必要です。
生活に欠かせない衣食住、そしてちょっとした娯楽。
たとえば家族で楽しむキャンプや遠出などですね。
他のことだって、楽しい!と感じられることがあれば
人様に迷惑をかけること以外は、何だって楽しんじゃえばいいと思っています。
心がトキメクものにお金を使うって、すごく大事なこと。
毎月のお給料の中から、たとえば2割を投資資金に当てるとします。
残りの8割から日々の暮らしを送るための生活費を除いたら、あとは存分に娯楽に使って人生を楽しむ。
たとえそれが少額だったとしても、心がちょっとでも潤えば、立派な娯楽です。
貯蓄をストイックにやりすぎて、娯楽を削りすぎては本末転倒。
何事もバランスです。
楽しくて、自由で、おもしろい日々を送っていれば
それが
楽しくて、自由で、おもしろい人生に!
月給の2割をインデックス投信に勝手に積み立てられていく設定を一度セットしておくだけで
現在も、60代以降の未来も
楽しくて、自由で、おもしろい人生が続いていく。
そう信じて、今月もせっせとインデックス投信を積み立てます(*´▽`*)
おまけ)悲しみや怒りを笑顔で隠してる人がいることを忘れない。
この教えは、直接、資産運用に役立つというわけではないのですが
とても大切な考え方だなと思い、ここにのせることにしました。
人は、みんな忙しいですよね。
忙しいがために、相手に対する思いやりが少しだけ欠けていたりする日もあるかもしれません。
人の気持ちは目には見えないため、普段、自分に笑顔を向けてくれる人に対してぞんざいな態度をとっている瞬間はありませんか?
笑顔を向けてくれている人に、怒りや悲しみがないとは限りません。
必要なのは、ちょっとした思いやりだったりします。
大切な人だからこそ、接し方は少し丁寧に。
私も心にしっかりと刻んでおきたいと思います。
本書の中には、50の教えが子供が読んでもわかりやすいように
かなりかみ砕いて、まとめられています。
小学生時代、中学生時代、高校生時代、大学生時代、社会人になって。
それぞれの時代にパラパラとめくるだけでも、その時々に積み重ねられてきた経験に基づいて
感じ方は変わってくるような内容になっています。
ご興味のある方は、お子さんがいてもいなくても、一度読んでみてはいかがでしょうか?